ピリカSNSユーザーインタビュー 第1回 『国立あかるくらぶ』

ピリカスタッフの三井です。
 
ピリカSNSを利用してくださっている皆様、いつもありがとうございます。株式会社ピリカも7期目を迎え、これから更に皆様とコミュニケーションを取りながら、サービスを良くしていきたいと思っています。
 
ピリカでは、各団体さんに直接伺って一緒にゴミ拾いをしたり、お話をしたり聞いたりする活動を始めました。今後は、サービスの提供者、被提供者という立場を超えた関係性を築いていきたいと考えています。
 
第1回目は、ピリカSNS団体版を利用してくださっている一橋大学のサークルの「国立あかるくらぶ」へ2017年9月17日(日)にインタビューに伺いました。彼らの活動拠点である東京都国立市内の事務局にて、国立あかるくらぶの学生9名と、学生と共に活動している東京都国立市近辺の地域の方々7名の16名が、我々を温かく迎え入れてくれました。
 
 
ピリカSNSは毎日その日拾った数で1位になった個人や団体をMVPとしているのですが、国立あかるくらぶは毎週日曜日の活動のほとんどでMVPになるほど活発にゴミ拾い活動をしています。また話を詳しく聞いていくと、ゴミ拾い活動だけでなく、国立市の地域活動にも積極的に参加をしているそうです。
 
 
 
 
 
 
 
では、インタビューの内容を御覧ください。
 
(※注 以下において、『学生』は、国立あかるくらぶの学生、『ファン』は、国立あかるくらぶの活動に参加している東京都国立市近辺の地域の方々のことです。地域の方々はインタビュー中に「自分達は『国立あかるくらぶ』のファンクラブ」と仰っていたこともあって、ここではファンと表記させていただきます。)
 
○国立を学生の力で元気にしたい
 
ーー国立あかるくらぶの名前の由来を教えてください。
 
 なんとか国立を学生の力で元気にしたいと思って、2015年の夏前頃に団体を発足させて、この名前をつけました。あかるくらぶという表記は間違えられることがよくあるのですが、全部ひらがなにしたのは、色々な解釈を与えたいと思ったからです。

  
ーー国立あかるくらぶはゴミ拾い以外にも活動をされているのですね。
 
 学生:
 環境・防災・まちづくり、の活動を行うという形で運営をしています。ゴミ拾いの他にも地域の防災センターでイベントをおこなったりもしています。
 
ーー今日インタビューに集まってくださった人には大学生でない人もいるようですが。
 
 学生:
 もともとあった地域のゴミ拾いや防犯パトロール活動に、国立あかるくらぶが参加させてもらった形です。国立あかるくらぶが先にあったわけではありません。日曜夜の国立あかるくらぶのゴミ拾い活動には、下は小学生から上は70歳くらいまでの地域の人が参加していて、幼稚園児や妊婦の方も参加することがあります。大体いつも20人くらいで一緒にゴミ拾いや防犯パトロールをしています。


ーー大学生と地域の様々な方々が、一緒に活動しているのはとても良いですね。
 
 ファン:
 一橋大学の学生は自分たちのことを、国立市に通学しているだけで、大学がある街自体には関心が薄い人が多いと言っていたことがあるけれど、国立あかるくらぶが、こつこつとゴミ拾い活動を始めていたので意気投合し、彼らに全面的に協力することにしました。
  国立って一橋大学関東大震災で被害を受け、神田から移って来ることになって作られた町だから、一橋大学とともにあって学生と市民の繋がりが強いという認識だったのだけれども、最近は学生とのパイプがありませんでした。そこに国立あかるくらぶが出来たので、嬉しいとも思ったし、いつもありがとうと思っています。
 
 
ファン:
 学生と同世代の子供がいるけれども、地元の子であれ地域活動は難しいものです。そんな中、地元ではないのに清掃活動をやってくれているので応援したいと思いました。また「汗をかく、知恵を出す、手をつなぐ」というスローガンにもとても共感しましたね。


○楽しいからゴミ拾いをしている。
 
ーーゴミ拾い活動は定期的におこなっているのですか?
 
 学生:
 毎週日曜日と木曜日におこなっています。それ以外にも、イベントに参加したりします。2016年は第12回東海道ゴミ拾い駅伝(http://another-project.com/BLOG/2017/02/12.html)に出たり、青梅市の護美拾い合戦(https://www.city.ome.tokyo.jp/gomigassen/kassennshidoukaisaihoukoku.html
に出たりしました。地域の方の協力もあって、両方とも1位をとりました!


ーー拾ったゴミの処理はどうしているのですか?
 
 学生:
 国立市ではボランティアで拾った場合、ボランティア袋が支給されます。その袋にゴミを入れて国立市の担当者の方に電話すると、後で回収してもらえる仕組みがあります。


 
 
 
 
ーーゴミ拾いをしていると、よくこんなことがある!、なんていうことがあったら教えてください。
 
 学生:
 とにかくタバコのゴミが多いので、タバコ以外のゴミを見つけると嬉しくなっちゃいます。また、ゴミを見つける目、感覚がすごく育っているのが自分でもわかります。でも時々、ゴミだと思って拾ったものが石だとがっかりします 苦笑。
 
学生:
 知らない土地に行くと、ゴミが多く溜まりがちな喫煙所や高速道路付近の大きな道路など観察してしまうし、なんなら茂みも分けて観察してしまいます!笑
 
ーーゴミ拾いをしていて、嬉しいこと、悲しいこと、悔しいこと、ビックリしたこと等のエピソードは何かありますか?
 
 ファン:
 挨拶しながらゴミ拾いをしているのだけれど、ある時おじさんが声をかけてきました。話を聞いてみたら、ゴミ拾い活動を応援したいということでコーヒーの差し入れをくれました。他にも、缶ジュースの差し入れをもらったこともあります。応援してくれる人がいることを実感した時は、嬉しいですね。
  また過去にはフランスの方が参加してくださったり、一緒にやりたいといってニュージーランドの人に声をかけてもらったこともあります。いまでも日本人以外の方が参加してくれることがあり、活動をしていて希望を感じますね。
 
学生:
 こういう活動って続けていくのが大事だと思うんです。人それぞれに楽しさを見出して欲しい。肩肘張らずに、楽しむことが続けていく上で重要なことなんじゃないでしょうか。


ーーゴミ拾いの楽しいところがあれば教えてください。
 
学生:
 地域の方とコミュニケーションがとれるのが楽しいですね。あとは、大きいもの拾った!などのスポーツ感覚で単純に作業として楽しいところがあります。
 またゴミ拾いは、拾ったゴミを処理する際に実際に拾った量が目に見えるので、活動を行ったという実感があるのがいいですね。
 
学生:
 街を堂々とじろじろ見ていいのは楽しいです。普段は入っていけないところにゴミ拾いだからということで堂々と入れるのは面白いです。


ーーゴミ拾いをしない人に対して思っていることはありますか?
 
ファン:
 んー、特に無いです。ゴミを拾っている今だから言えるけれど、自分もゴミ拾いは年をとってからやり始めたし、過去を振り返ればポイ捨てをしてしまっていたことはありました。だからゴミ拾いをしない人やポイ捨てをしてしまう人を見ても、過去の自分に重ねてしまう感じで、一緒にやろうと声をかけるとか、注意しようとかにはなりません。
 
学生:
 それぞれゴミ拾いを始めるきっかけみたいなものはあると思います。自分もやってみたらハマったので、もしかしたら皆も楽しいと思える気持ちが潜在的には存在するのかもしれないと思います。また拾う拾わないに関しては個人の自由だと思うのですが、仲間が増えるのは嬉しく思います。


ーー国立あかるくらぶの良いところを教えてください。
 
学生:
 良いところは、ゴミ拾いっていうと地味で硬いというイメージがある中で、時には崩れた感じでおちゃらけてやっていけているところでしょうか。やっぱり、無理せずに楽しくやれるということが大事だと思いますから。


 
ーーゴミ拾い活動をしている他の団体等についてどう思っていますか?
 
ファン:
 街をよくしたいと思っている団体と知り合いたいなぁと思います。ゴミ拾いをしているのも、自分たちは地域をよくしたい、という意識が根底にはありますから。他の団体さんに対しては、お互いに頑張りましょう!と思っています。
 
学生:
 ゴミ拾いはコミュニティのようなもので、きっと雰囲気が良ければ人が集まってくると思います。そしてコミュニティの雰囲気が良くなって、地域が良くなればゴミを捨てる人もいなくなるのではないかと思います。


ーー最後に一言どうぞ。
 
学生:
 ゴミ拾いを堂々と言える趣味にしていきたいと思います。偉いんだね、なんて言われたくはないですね。偉いと思うからやっているというわけではなくて、もともとは楽しいからやっている。その結果が街を良くしたり、いい結果に繋がっていけば良いと思っています。
 
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団体名:国立あかるくらぶ
代表者:大木 謙士朗
所在地:〒186-0004 東京都国立市中1丁目7-48国立セントラルマンション101号室
 
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 インタビューを進めていくうちに、国立あかるくらぶの皆様と地域の方々の結びつきと、楽しそうに活動している様子が伝わってきました。これからもピリカは国立あかるくらぶの活動を少しでも支援させて頂きたいと思っています。
 
 これからも様々なユーザーの方にお会いしたいと思っていますので、ぜひ自分の団体にインタビューに来て欲しいという方がいらっしゃいましたら、mitsui@pirika.orgまでご連絡ください。日本全国からのお誘いをお待ちしております。